音楽少女WEB メールお待ちしてます cosmic recordについて 会社情報


フェイスチャット 第6話(2ndシーズン)
「修行編」@(著:箒星)

【ハ ル】……てな訳でぇ、エリーがスマホゲーの重課金兵になるのをあたしが必死に防いだんですわ〜。
【絵 里】しょうがないじゃない、だって期間限定のレア猫が手に入るのよ? そりゃガチャるわよ。
【更 紗】あはは、はるっちお手柄だったねぇ。えりりんも気を付けないとダメだよ?
【絵 里】だって……だって! 『土鍋の中に入る4匹の子猫』のSRカードが可愛すぎて……!
【ハ ル】いやでもホラ、現実じゃないただのデータですよ?
【絵 里】そういうこと言うな! それに猫はどんな媒体であっても尊い!
【更 紗】えりりんの猫好きはホンモノだね〜。……あっと、もうこんな時間か。
【更 紗】あたし、そろそろ部屋に戻るね。
【ハ ル】えー? まだいいじゃないですかドラ先輩、明日は日曜日ですし〜。
【更 紗】ゴメンね、明日は修行の日なの。これだけは外せないから。
【絵 里】修行……ですか。
【更 紗】それじゃね二人とも、また一緒に遊ぼうね〜。
【ハ ル】行っちゃった。あーあ、まだまだ3人でダベりたかったのにぃ。
【絵 里】更紗先輩、修行って言ってたわね。今までも休日になるとよくやってたみたいだけど。
【ハ ル】ドラ先輩の修行ってどんなんなのかなぁ?
【絵 里】なんかスゴそうじゃない? ほら、更紗先輩と初めて出会った時もさ。
【ハ ル】あーあー、ドラ先輩修行帰りでハラペコで行き倒れてたんだっけ。
【絵 里】そうそう。轢かれたカエルのよーに。
【ハ ル】滝に打たれるんじゃなくて昇るとも言ってたよね。
【絵 里】そうそう。シャケのよーに。
【ハ ル】……。
【絵 里】スゴイわよね、更紗先輩。私たちにはとてもとても……。
【ハ ル】なんか……あたしもやりたくなってきた。修行。
【絵 里】は?
【ハ ル】そうだよ、ヒーローにはつきものじゃない、修行。どうして今まで気が付かなかったんだ……!
【絵 里】あの、ハル……さん?
【ハ ル】エリー、あたし達も明日一緒に修行しよう! いや、するべきなんだよ!
【絵 里】ええ!? なっ、何よ急に! 私はイヤよ。
【ハ ル】なんでさ!
【絵 里】だって……更紗先輩の修行ってスゴそうだし、滝とか昇れないし、ガチャ回さなきゃならないし……。
【ハ ル】かーっ、なにそのしょっぱい理由! 最後のは理由にすらなってないし。
【ハ ル】それにね、修行しなきゃならないのはどちらかというとあたしよりエリーだよ。
【絵 里】ど、どうして?
【ハ ル】最近運動もボイストレーニングもせずに、ずっとスマホゲーやってたでしょ?
【絵 里】う゛っ。
【ハ ル】昨夜、あたしは見た……。お風呂上がり、体重計に乗ったエリーの顔が引きつるのを……。
【絵 里】う゛う゛っ! そ、それは……。
【絵 里】ていうかアンタ、なにお風呂上がりの私を覗いてるのよ!
【ハ ル】まあそこはソレで、うへへ。とにかくさ、修行して身体を鍛えようよ。
【絵 里】うーん……確かに最近ちょっと不摂生だったし。
【絵 里】わかったわ、それじゃ明日更紗先輩に頼んでみようか。
【ハ ル】わーい、決まりー!
──翌日──
あたしの修行に、二人も参加したい……?
【ハ ル】しゃす! ドラ先輩、オナシャス!
【絵 里】更紗先輩がご迷惑でなければ、ですけど。
【更 紗】うん、そこは全然大丈夫なんだけど。
【ハ ル】お願いしますよドラ先輩〜、さもないとエリーが今日も一日ガチャを回しちゃうんで。
【絵 里】余計なこと言うな! ……まあ、回すけど。
【更 紗】ええと、参加自体はぜんぜんOKだよ。むしろあたしも嬉しいくらい。
【ハ ル】おお、やった!
【絵 里】ありがとうございます。
【更 紗】でも……けっこう……キツイよ?(ギラリ)
【ハ ル】うおっ。ドラ先輩の目が、プレゼンターのように光った……!
【絵 里】そ、それを言うならプレデター……司会してどうすんのよ……。
【更 紗】あたしも本気で修行してるから、二人も生半可な気持ちじゃ出来ないよ。
【ハ ル】しゃす! 望むところっす!
【絵 里】ね、ねえハル……やっぱり私、遠慮しようかな。
【ハ ル】えー? 今さらなに言ってんの、エリー。
【絵 里】だって、更紗先輩の口ぶりだとかなりハードそうだし……。
【ハ ル】でもぉ……あっ、そうだ。
【ハ ル】ドラ先輩、修行にはいつも一人で行くんですか?
【更 紗】ううん、もちろんネコガミ様も行くよ。いつも一緒だから。
【ネコガミ様】───。
【絵 里】で、出たぁー、ネコガミ様ぁー! ああもう、なんて神々しい可愛さ……!
【ネコガミ様】……絵里……絵里や……。
【絵 里】はあっ!? ネ、ネコガミ様の声が聞こえる……!
【ネコガミ様】修行はたしかに過酷なものじゃ……。しかし、そこから逃げ出してはいかん……。
【絵 里】ネコガミ様……!
【ネコガミ様】厳しい修練にいつかおぬしは感謝する日が来るであろう。頑張るのじゃ、エリー……じゃない、絵里。
【絵 里】ネコガミ様……はい!
【ネコガミ様】あと、もうちょいハルに優しくしてやるのじゃ。ではさらばじゃ〜……。
【絵 里】努力します。ありがとうございました、ネコガミ様……!
【更 紗】で、結局どうするの? えりりん。
【絵 里】やります、更紗先輩。ぜひ修行させてください!
【更 紗】うんうん! それでこそえりりんだよ。
【絵 里】はい! 頑張るぞー。
【ハ ル】(ふう、ネコガミ様の声を練習しといて良かった)
【更 紗】(でかしたよはるっち。あとでネコガミ様のブロマイドをあげよう)
【ハ ル】(いらないです)
【更 紗】(……)
【更 紗】それじゃ、3人で修行開始といこうか!


【ハル・絵里】おーーっ。


<目次へ> / <続きを読む>Aへ

音楽少女WEB
© cosmic record