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フェイスチャット 第6話(2ndシーズン)
「修行編」B(著:箒星)



──100m地点・頂上──
【ハ ル】登ったどーーっ! 今日からあたしは、富士山だーーっ!
【絵 里】はあ、はあ、はあ……の、登れた……。
【更 紗】すごかったよ、えりりん! 頑張ったね。
【絵 里】は、はい……これもネコガミ様のおかげです。
【ネコガミ様】うむ〜、よく頑張ったぞ、絵里。これからも修行に励むのじゃ〜。
【絵 里】はい、ネコガミ様!
【ハ ル】(チョロイなあ)
【更 紗】それじゃ、少し休んだら次の修行にいこう!
………
【ハ ル】───そしてやって来ましたぁ、今度は川だね。
【更 紗】そう。ここが次の修行場所だよ。
【絵 里】ま、まさかここで泳ぐんじゃ……。
【更 紗】ううん、今は泳がないよ。泳ぐのは真冬になってからね。
【絵 里】(今が冬じゃなくて本当に良かった……)
【ハ ル】それでドラ先輩、ここではどんな修行を?
【更 紗】川の中の飛び石を渡って向こう岸まで行くんだよ。
【ハ ル】おお! あの飛び石の半数はトラップで沈むんスね!
【絵 里】昔、そんなバラエティ番組があったわね……。
【更 紗】ううん、沈んだりなんてしないよ〜。
【絵 里】ホッ、今度はあまりハードじゃなくて良かった……。
【更 紗】ただ逆立ちして行くだけだよ。
【絵 里】逆立ちして!?
【ハ ル】なあんだ、割とフツーですね。
【更 紗】うん、フツーだよ〜。
【絵 里】フツーかなあ!? おかしいなあ!
【更 紗】それじゃまず逆立ちするよ。せ〜の。
【更 紗】よっと。
【ハ ル】ほいっと。
【絵 里】ん、しょっ……おっとと。
【更 紗】二人ともじょうずじょうず。それじゃゆっくり石を渡っていくよ。
【ハ ル】いや〜、なんか童心に返ったみたいで楽しいねえ。
【絵 里】いや、子供がこんな危ないことしてたら止めるわよ……おっとと。
【更 紗】えりりん、大丈夫?
【絵 里】バ、バランスを取るのが難しいです。コツとかあるんですか?
【更 紗】コツはねえ、新聞紙になることかな。
【絵 里】は?
【ハ ル】シンブンシ?
【更 紗】そう、シンブンシ。上から読んでも下から読んでもシンブンシ。
【更 紗】逆さになっても変わらないんだ、って自分に言い聞かせるんだよ〜。
【絵 里】そ……そういうもんですか?
【ハ ル】なるほど〜! それじゃエリー、あたし達もやろうよ。
【絵 里】じ、じゃあ……私はキツツキ。キツツキ、キツツキになるのよ……。
【ハ ル】よ〜し、じゃああたしは……「セクハラは、癖」。
【絵 里】なにそれ、回文!? しかもヒドい内容!
【更 紗】おもしろーい! じゃああたしも……「世の中ね、顔かお金かなのよ」。
【絵 里】うわすごい! でもやっぱり内容がヒドい!
【ハ ル】「このライオン、おいらの子?」
【更 紗】「イカのダンスは済んだのかい?」
【ハ ル】やるねぇドラ先輩! それじゃ次はえーと、えーと……あ。


つるっ……どっぼーん。

【絵 里】あーっ、ハルが川に落ちたー!
【更 紗】ありゃりゃ大変、大丈夫ー?


──10分後──
【ハ ル】いや〜、意識が逆立ちより逆さま言葉のほうにいっちゃってさぁ。
【絵 里】もう、びしょ濡れじゃないの。すぐに乾かさないと……。
【更 紗】すぐ準備するから待っててね。
──ババババババッ!──
【ハ ル】うお、ドラ先輩が残像出るくらい速く動いてる!
【絵 里】あ、あっという間に薪を集めてきたわ!


シュゴォォォ……ボッ!

【ハ ル】そして高速で木を擦り合わせ、あっという間に火を点けたぁー!
【絵 里】この間わずか0.5秒!
【更 紗】はい、たき火の完成。はるっち、よく乾かすんだよ。
【ハ ル】ういっす! あざっす!
【絵 里】更紗先輩って本当にすごい人なんですね……。
【更 紗】そんなことないよ〜。ちょっと修行すれば二人も出来るようになるよ。
【絵 里】(ハルはともかく、私は絶対出来ないと思うわ……)
【更 紗】でもあまり修行ばかりしてると、まなやんに怒られるんだよね〜。
【ハ ル】まなやんというと、ドラ先輩のバディの立花まなか先輩っスね!
【更 紗】そうそう。別に危ないことしてないのにな〜。
【絵 里】(崖登って逆立ちで川渡ってるのに?)
【ハ ル】はー、乾いてきた乾いてきた。たき火ってのもいいもんだね〜。
【絵 里】そうね。パチパチと火の爆ぜる音がなんだか落ち着くわ。
【更 紗】さて、それじゃそろそろ次の修行にいこっか。


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