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フェイスチャット 第6話(2ndシーズン)
「修行編」C(著:箒星)

【絵 里】ええ? ま、まだやるんですか!
【更 紗】このたき火を使ってね。それにこれは歌にも関係のある修行だよ。
【ハ ル】おっ、それは気になりますな。どんな修行ですか?
【更 紗】この燃えてるたき火を一息で吹き消すの。
【絵 里】ええ! む、無理ですよ、ロウソクの火じゃないんですよ?
【更 紗】まあ見てて……すぅぅ……。
【更 紗】波ぁぁぁ

ーーーッ!!
【ハ ル】あ、消えた! たき火が消えたー!
【絵 里】うそ!? な、なんて声量……。
【更 紗】肺活量の修行だね。じゃあまた火をつけて……はるっち、どうぞ。
【ハ ル】よーし、やったるぞー。すぅぅ……。
【ハ ル】んわあぁぁーーッ!
【絵 里】……ダメね。ちょっと火が揺らめいたくらい。
【ハ ル】ちぇ、ダメかー。エリーやってみて。
【絵 里】にゃあぁーーッ!
【ハ ル】全然ダメじゃん。しかもナニ、にゃぁーて。
【絵 里】う、うるさいわね、イイでしょなんて叫ぼうと。
【更 紗】んー、コツとしてはそうだなぁ、自分の心の叫びを声にする感じかなぁ。
【ハ ル】心の叫びか……よぉし、それじゃもう一回。
【ハ ル】エリー

好きだぁぁーー!!
【絵 里】あ、消えたわ!? 火が消えた!
【ハ ル】やったぁー!
【更 紗】すごいよはるっち! じゃあ次、えりりん。
【絵 里】こ、心の叫びね。ええと、ええと……よし。
【絵 里】SRカード

欲しいぃぃーー!!
【ハ ル】おお、消えた! エリーも消えたよ!
【絵 里】や、やれば出来るものね。
【更 紗】二人ともすごいよ! さあ、それじゃ繰り返しやってみよう。
【更 紗】美味しいものが

食べたーーい!!
【ハ ル】ハリウッドで

映画化して欲しーい!!
【絵 里】猫ぉーーっ!!
【更 紗】まなやん

いつもありがとーう!!
【ハ ル】エリーもっと

優しくしてくれぇーー!!
【絵 里】無理でーーす!!


…………。
【ハ ル】夕焼け小焼けの帰り道〜♪ いやー、今日は楽しかったね。
【絵 里】さすがに疲れたわ……もう声もガラガラ。
【更 紗】二人とも修行のセンスあるよ〜、あれだけ出来るんだもん。
【ハ ル】あざっす! あたしもこれからやるぞー、修行。
【絵 里】……更紗先輩、一つ聞いていいですか?
【更 紗】うん、なあに?
【絵 里】どうして先輩はあんな大変な修行をするようになったんですか?
【更 紗】「出来ない」を言わないようにするためだよ。
【ハ ル】え?
【更 紗】あたしね、小さい時はすぐ「出来ない」って言う子だったの。
【更 紗】それって万能な言葉なんだよね。じゃあ仕方ないね、って周りも諦めてくれるから。
【更 紗】でもね、そのうちあたしより先に周りのほうが「この子には出来ない」って思うようになってたの。
【絵 里】それで……修行を?
【更 紗】「出来ない」の代わりの言葉を探すようになって。何だったかなあ、漫画かなにかの影響だったのかな。
【更 紗】「出来ない」が「今はまだ出来ない」になって、「出来ないから修行する」になって。
【更 紗】だからね、あたしにとって修行は「出来ない」を無くする魔法の言葉なんだよ。
【絵 里】私……尊敬します、更紗先輩のこと。
【ハ ル】うん、あたしも。
【更 紗】えへへ、照れるなぁ〜。
【絵 里】そうよ、出来ないことなんて無いのよ。私も修行すればいつかSRカードを……。
【ハ ル】ちょっとエリー、今のドラ先輩のお話を台無しにしないでよ。
【更 紗】あははは、二人っていつもほんとに面白いよね〜。
【絵 里】さて、お腹も空きましたし今日の夕食はみんなでお鍋にしましょうか。
【ハ ル】いいねいいねー!
【更 紗】わーい、えりりんのお鍋は最高!
【絵 里】もうアパートに着くし、すぐに用意して……。
【ハ ル】……あ。
【更 紗】え? どうしたのはるっち、急に立ち止まって。
【絵 里】なによハル、まさか山に忘れ物でもしたんじゃないでしょうね。
【ハ ル】忘れ物というか……忘れ神?
【絵 里】え?
【ハ ル】ネコガミ様……崖の上に置きっぱなしじゃない?


【絵里・更紗】……。


【絵里・更紗】あーーっ! ネコガミ様ぁぁーーっ!


──崖の頂上──
【ネコガミ様】───。
【ネコガミ様】(寂しい……)



※ネコガミ様を大切に。来年もよろしくお願いたします。


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